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2008年2月

フランスおじさんのオノマトペ

フランスおじさんとの会話は、日本語。
なのに、時々、何を言っているのかわからない時がある。

おじさん:「パチョンしたね」
私:「『パチョン』って、何をしたの?」
おじさん:「こうやって、パチョンしたね」

右手を素早く、叩き付ける素振りの時もあれば、手をパッと花が咲くように広げ、投げる素振りの時もある。

私:「だから、その『パチョン』って、どんな事をしたの?」
おじさん:「だから、こうやって、パチョンしたね」

結局、その「パチョン」は、何か急激な衝撃が加わったのだろうと想像はできるけれど、具体的に何が起こったのか、よくわからない事が多い。

また、おじさんの言う「ズズズッ」もわからない。
「ジ」と「ズ」の中間の音で、「ズズズッてなったね」と言う。
この「ズズズッ」の時は、仕草も何を意味しているのかわからない。
おじさんの「ズズズッ」は、何が起こったのか、結局わからないままになる事が多い。

フランス人と日本人では、擬音の表現の仕方が違うようだ。
おじさんが擬音を使う時は、大体が意味がわからない。
でも、大抵、突っ込んで聞き出す程でもないので、「あ〜、そうなんだ〜」と返事をしておく。
おじさんは、伝わったと思って満足しているので、二人とも平和な時間が過ごせる。


世の中には、私のように、違う国の人が使う擬音で、ナンカ違うな〜と感じている人がいた。
「グル・グル」の季節がやって来る! 2003年5月25日」で、日本人のダンナさんとフランス人の奥さんの擬音についての事が書かれていた。

「ゴク・ゴク」というオノマトペ(擬音語)を、フランス語では「グル・グル」という。

…(省略)…

フランス語では「グル・グル(glou-glou)」は、ビールを一気飲みする時などの「ゴク・ゴク」とか、お酒を注ぐ時の「トクトク」とかいう感じを表すオノマトペなのである。

…(省略)…

でも、日本人としては、「グルグル」なんて言われても、ビールを一気に飲み干した感じは全然、しないよね。
やっぱり、ゴクゴク!

耳慣れない擬音というのは、何度言われても、どうしてもナンカ違うな〜という感じになる。
まあ、擬音を使って喋るような出来事は、深刻な会話でないから、大した問題ではないけれどね…。


そして、この引用させて頂いた文章にも出て来た、オノマトペ。
フランスおじさんが、「オノマトペって言葉は、フランス語ね」と言う。
その事をネットで検索すると、いくつか発見。

「オノマトペ」ならフランス語です。日本語では、主にこっちを使います。
英語の場合は、「オノマトピア」と発音します。

「オノマトペ」の語源は何語なのでしょうか? 検索してみてもギリシャ語、フランス... - Yahoo!知恵袋

オノマトペという単語はフランス語ですよ。知ってましたか?onomatope(')eと書きます(古代ギリシャ語から出来た言葉)。

フランスのオノマトペは? - フランス雑学のメリメロ

onomatope(')eと書きます”の綴りは、「e」の上に「'」と付く文字なのだけれど、上手く表示出来なかったので、e(')としておいた。


このオノマトペ、何故、わざわざフランス語で言うようになったのかしら?と、検索してみたら、何故なのかは、見つからなかった。
そして、どうやら、フランス語の“onomatope(')e”と、日本語の“オノマトペ”は、別物らしい。

この“擬音語”と“擬態語”を、日本人は「オノマトペ」と呼んでいます。「オノマトペ」っていう言葉は、そもそもはフランス語。英語では、「オノマトピーア」。フランス語や英語では、主に擬音語しか意味しない。フランス語や英語には「シーン」とか「ムチムチ」みたいな擬態語はすごく少ないですからね。そもそも擬音語も、日本語よりずっと少ないんですけどね。でも、日本語には、擬音語と擬態語をまとめて呼ぶ言葉がなかった。そこで、「オノマトペ」という言葉をフランス語から借りてきて、擬音語と擬態語の総称にしっちゃった。だから、フランス語で言う「オノマトペ」と日本語で言う「オノマトぺ」の意味は、ズレているのね。

インタビュー連載・ニホンゴまざぁ/recre編集室: 音をことばにする、ということ 山口仲美さん

日本語の“オノマトペ”は、“擬音語と擬態語”の両方を合わせた意味だったのか…。
「シーン」とか「ムチムチ」みたいなのを擬態語と呼ぶのだったのか…。
学校できっと習ったはずだけど、覚えていないな〜。
そして、この記事には、他にも色々、興味深い事も書かれている。

では、日本人でも感覚が変わると、新しいオノマトペが生まれるんですか?

そうですね。ですから時代によって、オノマトペも変化していく。大体4割くらいは常に入れ替わって、新陳代謝していますね。

…だそうな。
私がおばあさんになって、時代遅れのオノマトペを使っていたら、フランスおじさんのオノマトペのように、「何を言っているのかな〜」と思われてしまうかもしれないな…。



こんな本があった。

犬は「びよ」と鳴いていた—日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書) 犬は「びよ」と鳴いていた—日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書)
(2002/08)
山口 仲美

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バレンタインデーの日本の女性は、みんな大変

今年も、バレンタインデーがやって来た。
2月に入ってから、時々、デパートに視察に行って来たけれど、いつも、「あ〜あ…」と思う。
戦場って感じ…。女の人は、みんな大変だ〜。
もっともっと若かった頃は、2月に入ると、新宿、渋谷、銀座…etc、色々なデパートを見て回り、一番良いチョコレートを買う為に、頑張ったけれど、何だか、最近は、そんなエネルギーは無くなってしまった。

おまけに、フランスおじさんの場合、細かい心使いってものがわかるのかどうなのか…。
折角あげたチョコレートを他のお客さんから貰ったチョコレートと一緒にして、冷蔵庫で放ったらかしにされ、私のチョコレートは、可哀想な様子にされてしまった事がある。
勿論、「キミにはね、オトメゴゴロってモンが、わからんのか!失礼だろうが!その他一般のチョコレートと私のチョコレートを一緒くたにするとは何事だ!」と、怒った。

以来、普通のチョコレートは、あげていない。
その日の内に食べ切れるように、ハート形のチーズとか、小さめのチョコレートケーキとか、次の日に残らないものにしている。
今年もそうしようと思って、お店に行ったら、ゴディバのチョコレートリキュールが目に入った。
久々に、カクテルにでもするかな…、と、納戸の奥から、シェイカーとメジャーカップを引っ張り出した。

そして、食事の後、「カクテル作ってあげるよ!」と、シェイカーに氷・ゴディバチョコレートリキュール・ブランディ・生クリームを入れ、ポーズを決めて、シャカシャカとシェイクして、グラスに注いで、「どうぞ、アレキサンダーです」なんぞとやってあげた。

おじさんは、「私の為に、わざわざ作ってくれたのね〜」と、とても喜んでくれた。
翌朝、「昨日は、私の為に作ってくれたカクテル、とても美味しかったね〜」と、幸せそうな顔をしていた。
こんな時は、このおじさん、ホント、可愛いな〜と思う。

…でも、毎年、ホワイトデーのお返しは、無い。

「だって、フランスには、ホワイトデーなんてないもん」だそうな。
「フ〜ン。じゃあ、バレンタインデーは、どうなのよ」と聞くと、
「大体、男の人から、女の人にプレゼントするね。日本に来た時、チョコレートを女の人からプレゼントされて、ビックリしたね!」と言う。
「じゃあ、バレンタインデーに何もいらないね。プレゼント頂戴!」と言うと、
「イエイエ!ここは、日本だから!」だそうな…。
都合の良いように、フランス人的になったり、日本人的になったりして、美味しい方を取ろうとする…。
けしからん…


これを書いていて、そう言えば、バレンタインデーってバレンタインさんが処刑された日でしょ?と思って、調べてみたら…、そうだった。
バレンタインデー - Wikipedia」に、記述されていた。

その、「バレンタインデー - Wikipedia」には、バレンタインデーのチョコのやりとりに関する日本での意識調査というのも書かれていた。

2007年2月同社による20歳以上39歳以下の会社員女性515名から回答を得た「バレンタインデーに関する調査」 では「会社での義理チョコのやりとり、あった方がいい」が26%、「ない方がいい」が74%とネガティブなイメージがあり、調査年齢層の年齢が上がるほど否定的傾向が顕著に強くなる調査結果となった

…そうだよね。大変だもんね。
会社の義理チョコって、あげるだけで、返って来ない事あるしね…。文句も言えないし…。

フランスでは、どうなの?と思って調べたら、

フランスでも、バレンタインデーは普及しています。とは言っても、愛し合っている夫婦や恋人たちが二人で祝うのであって、そんな相手がいない人には全く関係がない日です。

ブルゴーニュの日々 : 冬: バレンタインデー Page 1

フランスでも、日本のような熱狂ぶりはありませんが、恋人たちが仲良くすごす日としては同じように考えられています。ただ、プレゼントを送るのはもちろん男性。女性は受け取る側です。プレゼントなんて贈らない人も大勢ですが贈るとすれば、例えばシンプルなバラの花束とかちいさなコフレに詰められたショコラなどが代表選手。でもほんとうにささやかなものが主流です。

 最近では少しずつ商業化してきてバレンタイン用に特別に香水を売り出す大手の化粧品メーカーなどが出てきました。ただ日本と少し違うのがフランス人のリアクション。人と同じことや社会に支配されることを極端に嫌うこの国の人々はあくまで冷静です。

Lentement <ラントマン>:蚤の市便り vol.16 2005.2.7 フランスのバレンタインデー


また、フランス政府観光局公式サイト バレンタインデーに愛の告白とキス祭りなんていうのも見つけた。
下記のような、企画らしい。

毎年パリでは、ロマンチックな界隈モンマルトルを利用した、バレンタインらしい様々な催し物を企画しています。愛のコンサートで愛し合う恋人たちに素敵な夜を提供するカフェもあれば、まだ恋人がいない人のために、出会いの場を企画しているレストランもあります。

…だそうな。来年、いかが?



こんな本があった。

大人のバレンタイン—甘くない大人の男性には、ビターでクールに迫る (別冊栄養と料理 (Vol.1)) 大人のバレンタイン—甘くない大人の男性には、ビターでクールに迫る (別冊栄養と料理 (Vol.1))
(2005/11)
重野 佐和子

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日本人男性の“思いやり”ってものを調べてみた

昔、「フランスおじさんが、自分の気持ばかり考え、相手を思いやる気持が無い。おじさんには、相手の心中を忖度する能力が無いのではないか」というような事を書いた。
その後、ちょっと考えた。
おじさんに“相手の心中を忖度する能力が無い”のではなく、日本人の私が考える、“思いやり”ってものをおじさんに求めるのが、オカシイの?って…。

で、色々検索してみた。
えるだま・・・世界の国から : 日本人の特殊性(32)おもいやり(3)」には、こんな事が書かれていた。

「おもいやり」というのは相手の立場になって親身に考え、その上で適切な対応をとるというものだと思います。…(途中省略)…
日本人の場合、特にこの相手の立場になって考えるということが習慣になっているようです。多くの外国人と接してきましたが、彼らはとても親切で困ったことは喜んで助けてくれます。しかし多くの経験から感じることですが、彼らはこちらが何を言いたいのかという点に関心が集中しているように思われます。

なるほどね。言わなくても、相手の立場に立って考えるのが当たり前というのは、世界中どこでも通用すると思ってはいけないということね…。
でも、私は、フランスおじさんにハッキリものを言っていると思うのだけれど、それでもまだ、ハッキリ度が足りない?
何をして欲しいのかわからないような言い方をしてはいないと思うのだけれど…。

…そう言うことでは無いかな?
私が何を言いたいのかはわかるけれども、おじさんには、何をしなければいけないかがわからないのかな?
今まで、日本人男性とばかり付合って来たので、日本人男性がすることを当たり前と思い込んで来て、それをフランス人に要求しようというのが、間違いなのか…。

日本人男性について書かれたものを探していたら、前述のブログの「えるだま・・・世界の国から : 日本人の特殊性:まとめ」に、日本人の嫌な面が書かれていた。
書かれている事の半分は、一昔前のオッサンというイメージだけど、若い日本人男性にも当てはまる所はあると思う。
今回の話に関係ありそうな所だけを引用させて頂くと…

自己主張は抑えて、周囲の顔色を窺い、
感情問題になるからと正面切っての討議を嫌い、
出る杭は打たれるものとチームワークを優先する。
集団決裁方式、国際会議では即断即決が苦手
おもいやりは微妙なニュアンスで表現

上記の「えるだま・・・世界の国から : 日本人の特殊性:まとめ」は、この他にまだまだ沢山、日本人の嫌な面が書かれている。この全文を読むと悲しくなる。

そこで、日本人男性を褒めている文章を探したら…、ナカナカ見つからないね…。
やっと見つけたのが、「カナダ生活日記 ビクトリアな毎日: 日本人男性って素敵!?」と「livedoor ニュース - 【独女通信】フランス人女性が力説!「日本人男性ってステキじゃない?」」くらいだった。
これらからいくつか引用させて頂いた。

欧米人は日本人のように雰囲気を読み取って気遣いをする人が少ないように感じられる。 はっきりとこれは好きと嫌いとか言葉で伝えないと分かってもらえない。 いやだっていったら悪いかなーとか、あまりはっきり言うと.. なんて遠慮しているとカナダ人、アメリカ人の男性には気づいてもらえない。 いちいち言いにくい事でも勇気をもってビシビシ言わなければならない。 私はたまに日本人の男性は雰囲気を読み取って行動してくれたよなーと望郷に念にかられたりする。

カナダ生活日記 ビクトリアな毎日: 日本人男性って素敵!?

「日本人男性のシャイなところは、長所でも短所でもあると思うの。私はどちらかと言うと自分の意見を通したいタイプだから、少なくともそういう部分でのストレスはなかったわ」
では、短所に裏返しようのない絶対的な長所というのはあるのだろうか?「優しくて女性に尽くしてくれるところかな(笑)…(途中省略)…フランスの男性は絶対にそんなことしないわ。女性の荷物を持ってあげたりするのは、自分が格好良く見えるからするだけであって、リボンのいっぱいついたかばんなんて絶対に持ってくれないわよ。滑稽に見えるから」

livedoor ニュース - 【独女通信】フランス人女性が力説!「日本人男性ってステキじゃない?」

「えるだま・・・世界の国から : 日本人の特殊性:まとめ」も、「カナダ生活日記 ビクトリアな毎日: 日本人男性って素敵!?」も、「livedoor ニュース - 【独女通信】フランス人女性が力説!「日本人男性ってステキじゃない?」」も、引用させて頂いた部分は、良く捉えるか、悪く捉えるかの違いだけで、同じような事を言っているよね?
日本人の「自己主張は抑えて、団体行動を取り、優柔不断」な部分は、「ソフトで、周りの雰囲気を感じ取り、思いやる」って事に繋がるって事…でしょ?

そして、「livedoor ニュース - 【独女通信】フランス人女性が力説!「日本人男性ってステキじゃない?」」の“優しくて女性に尽くしてくれるところ”の部分を読んでみると、“女性の脚をマッサージ”する男の人までは見た事無いけれど、荷物を持ってくれたり、ちょっとしたレディファースト的な事をしてくれる人は、多くなったと思う。
また、「カナダ生活日記 ビクトリアな毎日: 日本人男性って素敵!?」に、あるように、彼女の為に、美味しいレストランでご馳走したり、高価なプレゼントを贈ったり。
確かに、日本人男性は、“優しくて女性に尽くしてくれる”のかもしれない。
フランスおじさんより、優しいかもしれないな…。


色々読んでみて、日本人男性の“思いやり”とフランスおじさんの“思いやり”を比べても意味が無いなということだけはわかった。 フランスおじさんに、“日本人のように雰囲気を読み取って気遣い”などと求めた事はなかったし…。
私がおじさんに言っているのは、「相手が具合が悪い時は、思いやりが必要じゃないの?」とか、もっと、人として当たり前の事だった。
ま、“日本人の私が考える思いやり”に問題や無理があるのではなく、おじさんの人間的な問題か…。


レディファーストは紳士の武器だ 下|スコットランドひきこもり日記」に、こんな文章が書かれていた。

まあでもそこが日本だろうと英国だろうと
紳士は紳士、駄目男は駄目男だと思いますけどね。
日本男児が皆サムライではないし
日本女性が皆ヤマトナデシコではないのと同じで、
英国の皆様が全員紳士淑女ではないという話です。
隣の芝生は青いの精神は万国共通なのであります。

紳士は紳士、駄目男は駄目男”…う〜ん……。フランスおじさん…。
結局、色々調べ思ったのは、“隣の芝生は青い”ではなく、“自分の家”の芝生の方が青いかもしれないと思ったということか…。



こんな本があった。

思いやりの日本人 (講談社現代新書) 思いやりの日本人 (講談社現代新書)
(2007/04/19)
佐藤 綾子

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